
| 「ノン,あるいは支配の空しい栄光」 [物語] 紀元前二世紀、まだポルトガルではなくルジタニアと呼ばれていた地方に侵略してきたローマ軍に対して、智勇に長けたヴィリアトの指揮の下、住民たちは勇敢に対抗した。力では勝てないとみたローマ軍は、ヴィリアトの部下を買収し暗殺させた。 これらの歴史を回顧しながらカブリタ少尉は支配することの無益さを慨嘆する。翌朝出発した小隊はゲリラの襲撃を受け、少尉は重傷を負う。昏睡の中で少尉はセバスチャン王の幻を見るのだった。
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| 「コロンブス
永遠の海」 [解説] ポルトガルが誇る、巨匠・オリヴェイラ監督が描く大航海時代の果てしない夢――。 それはコロンブスの謎を追い、旅する夫婦の絆の物語。 「新大陸の発見」で知られるクリストファー・コロンブス(1451〜1506)は、これまでイタリア人ともスペイン人ともいわれていた。しかし彼の没後500年にあたる2006年、「コロンブスはポルトガル人だった」とする新説が、マヌエル・ルシアーノ・ダ・シルヴァという歴史研究者によって発表された。映画「コロンブス 永遠の海」は、この研究者が妻とともに、コロンブス生誕の謎を追った半世紀にわたる旅を通して、ポルトガル人特有の、海の彼方の世界への憧れ、ロマンティシズムを描いている。監督は、101歳にしてみずみずしい感性を失わないポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。彼は「コロンブス=ポルトガル人説」に触発されて、本作を製作、独特の自在な映像表現によって、ポルトガルの精神、サウダーデ(郷愁)の感情を明らかにした。 オリヴェイラ監督は、1908年ポルトガル・ポルト市生まれ。1931年の短編ドキュメンタリー「ドウロ河」が監督第一作。無声映画時代から今日まで、特に80歳になってからは、ほぼ1年に1作という驚異的なペースで新作を発表し続けている。2008年カンヌ国際映画祭では生涯功労賞が授与され、現在、世界の映画人に最も尊敬されている最高齢の映画監督である。「コロンブス 永遠の海」は、ポルトガル人の、海に対して、また世界に対しての思いに迫ったオリヴェイラ監督の到達点とも言える。主人公夫婦の老年時代を演じているのは、オリヴェイラ監督自身とマリア・イサベル夫人である。この作品は、映画を探求し続けたオリヴェイラ夫妻の人生と、コロンブスの足跡をたどりながら愛情を深めていく主人公のシルヴァ夫妻の人生が、重なり合って織り成された、夫婦の絆の物語である。
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