「セラフィーヌの庭」


1912年、フランス・パリ郊外の街サンリス。幼いころから貧しく、家政婦として働いていたセラフィーヌは、人を寄せ付けず、部屋にこもって黙々と絵を描く生活を送っていた。彼女は絵を習ったことはないが、花に話しかけ、木の声に耳を澄ませて、心のままに独特の絵を描いていた。
 
んなある日、ドイツ人の画商ヴィルヘルム・ウーデが静養のため、サンリスにやってきた。地元の美術愛好家のパーティに招かれたウーデは、偶然一枚の静物画に出会い、衝撃を受ける。作者はなんとウーデの家で働く家政婦セラフィーヌだった。ウーデに認められ、援助を約束されたセラフィーヌは、パリで個展を開くことを夢に絵を描き続ける。しかし、第一次世界大戦が勃発、フランスにとって敵国ドイツの人間となったウーデは、急遽フランスを離れることになった。
 
後、二人は再会した。セラフィーヌはウーデの言葉を信じ、ずっと絵を描き続けていた。セラフィーヌはウーデの援助で数々の傑作を描きだしていく。ついに夢が実現しようとした矢先、1929年の世界恐慌が二人にも大きな影響を及ぼす。そして、徐々にセラフィーヌと現実とのバランスは崩れていく・・・・・・。