映画で見る現代チベット チベット映画特集

上映終了
2021年3月13日(土)~4月2日(金)

S C H E D U L E

スケジュール

2021年3月13日(土)~4月2日(金)

上映開始時間・混雑状況

3月27日~4月2日

10:30

13:00

16:00

19:00

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混雑状況 -

 

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混雑状況 - - - - -
  • 余裕があります
  • 少し混雑しています
  • 混雑しています

入場料金

◆当日料金 一般¥1,800/学生・シニア¥1,500/小・中・高校生¥1,200/エキプ会員・障害者¥1,400

◆映画サービスデー 毎月1日は¥1,400均一

◆最終回学割チケット 毎日、最終回に限り大学、大学院、専門学校生の方は¥1,200

 

※毎日10:00より当日すべての上映回のチケットを販売開始いたします。

I N T R O D U C T I O N

O U T L I N E

イントロダクション・あらすじ

映画で見る現代チベット チベット映画特集

〈ソンタルジャ監督作を見る〉
ソンタルジャ/1973年、青海省海南チベット族自治州同徳県生まれ。牧畜民の中で育つ。青海師範大学の美術科で学んだ後、美術家として活躍。その後、北京電影学院に学ぶ。同郷のペマツェテン監督作品『静かなるマニ石』(05)や『オールド・ドッグ』(11)の撮影と美術を担当。2011年、『陽に灼けた道』で監督デビューし、その大胆な映画表現で世界の注目を集めた。現在は、自ら映像製作会社を設立して後進の育成にも力を注ぎ、チベット映画界を牽引する存在となっている。

『ラモとガベ』(原題)<日本プレミア上映>
2019年|110分|カラー
ソンタルジャ監督が、東チベットで生まれた世界最長の英雄叙事詩「ケサル大王」の物語に若い男女の運命を重ねて描いた意欲的な最新作。ラモとガベが婚姻届を出しに行くと、ガベが以前の妻とまだ離婚が成立していないことがわかる。ガベはラモと結婚するために元妻を探すが、元妻はすでに出家していた。一方、ラモには大きな秘密があった……。

3月13日 10:00
3月14日~19日 10:30
3月20日~26日 18:00(※19:00から変更になりました)
3月27日、4月2日 13:00

『巡礼の約束』
2018年|109分|カラー
上海国際映画祭審査員大賞・最優秀脚本賞。ある理由から突然、聖地ラサへ、五体投地での巡礼の旅に出た妻。その妻を心配して追ってくる夫。妻の前夫との息子で心を閉ざしている少年。なさぬ仲の3人の巡礼とチベット人にとって大切な約束の重さを描く。夫役は、舞台であるチベット高原東にあるギャロン出身の国際的歌手ヨンジョンジャ。息子役の少年とロバの名演も忘れがたい。

3月13日~19日 13:00
3月20日~26日 16:00
3月28日、4月1日 13:00

『草原の河』
2015年|98分|カラー
広大な草原で牧畜を営むある家族。幼い娘は、もうすぐ生まれてくる赤ん坊に母を取られてしまうと不安を募らせる。一方、父は、ある出来事をきっかけに出家した自分の父親を今も許せないでいる。当時6歳のヤンチェン・ラモが上海国際映画祭アジア新人賞・最優秀女優賞に輝いた。改革開放以後の現状を背景に、幼い少女の視点から、異なる世代の「父」を描いた。

3月20日~26日 13:00
3月29日、31日 13:00

『陽に灼けた道』<劇場未公開>
2010年|89分|カラー
ソンタルジャ監督デビュー作。バンクーバー国際映画祭アジア部門新人監督賞はじめ数々の映画賞を受賞した。自分の過失で母を死なせてしまった青年ニマは自責の念にとらわれ、聖地ラサへ巡礼の旅に出るが、苦しみは消えない。その帰り道、ニマは不思議な老人と出会う……。映像で物語るソンタルジャの個性が強く表れた、荒々しくも才気あふれる必見作。[福岡市総合図書館収蔵作品]

3月20日~26日 10:30
3月30日 13:00

映画で見る現代チベット チベット映画特集

〈ペマ・ツェテン監督作を見る〉
ペマ・ツェテン/チベット映画人のパイオニア的存在。1969年、青海省海南チベット族自治州貴徳県生まれ。91年、西北民族学院に入学し、在学中に小説家デビュー。02年からは北京電影学院に学び、映画製作を始める。監督作に『静かなるマニ石』(05)、『ティメー・クンデンを探して』(09)、『オールド・ドッグ』(11)、『タルロ』(15)、『轢き殺された羊』(18)など。主要な国際映画祭でこれまでに40以上の国内外の賞を受賞。最新作『羊飼いと風船』が初の劇場公開。


『オールド・ドッグ』<劇場未公開>
2011年|88分|カラー
第12回東京フィルメックスグランプリ。1990年代末、中国富裕層の間で起きたチベットのマスチフ犬ブームを背景に、「犬を通じてチベット族の現状を表現したかった」と監督が語る衝撃作。主人公は老マスチフ犬を飼っている牧畜民の老人。犬を売り飛ばそうとする息子、しつこく付きまとう仲買人や犬泥棒。老人は「犬は民族の誇り」と手放すことを頑なに拒むが……。

3月13日~19日 16:00
3月27日~4月2日 19:00


『タルロ』<劇場未公開>
2015年|123分|モノクロ
第16回東京フィルメックスグランプリ。家族のいない羊飼いのタルロ。ある日、役所からID(身分証明書)を作れと言われ、タルロはIDに必要な写真を撮りに町へ。髪を切るために入った床屋で女性と知り合い……。磨かれた演出と美しいモノクロ映像で、社会の変化に翻弄されて自身のアイデンティティを見失うチベット牧畜民を、寓話的でありながらも鋭く鮮烈に描く。

3月13日~19日 18:00(※19:00から変更になりました)
3月27日~4月2日 16:00

映画で見る現代チベット チベット映画特集

〈チャン・ヤン監督の “外の目”〉
チャン・ヤン/1967年、北京生まれ。1997年の『スパイシー・ラブスープ』で監督デビュー。長くチベット文化に関心を持ち、ドキュメンタリー的撮影手法でチベット巡礼旅を撮った『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』(15)で20年来の願いを実現。続いて、チベットの作家タシダワの小説を原案に『皮縄上的魂(Soul on a String) 』(16)も監督。その他の作品に、『こころの湯』(99)『胡同のひまわり』(05)『グォさんの仮装大賞』(12)など。


『ラサへの歩き方』
2015年|118分|カラー
中国で300万人動員の大ヒットとなった巡礼ロードムービー。実際の村人に自身と重なる役を演じさせるという独特のスタイルで描く。カム地方から聖地ラサ、そしてカイラス山へ巡礼旅に出た11人の村人、追突事故、出産、資金不足、様々な困難に直面するが……。外の目だからこその感嘆の視点で丹念に日常が描かれ、生活の中にある祈りの心を感じさせる秀作。

3月27日~4月2日 10:30




*クレジット
『ラモとガベ(原題)』『巡礼の約束』『草原の河』『陽に灼けた道』 ©GARUDA FILM
『タルロ』©Mani Stone Pictures
『オールド・ドッグ』©Mani Stone Pictures

I N F O R M A T I O N

基本情報

2020年2月、私どもではチベットのソンタルジャ監督の『巡礼の約束』を公開しましたが、新型コロナ感染拡大のため上映は3週間で中止となりました。もう一度『巡礼の約束』を岩波ホールのスクリーンにという思いから、2021年3月13日よりチベット映画特集を開催させていただくことになりました。全7作の映画を通して現代のチベット社会を見つめ、同時に、21世紀に誕生したチベット映画のこれまでの歩みを考える特集です。今回の上映のために、ソンタルジャ監督は「コロナ禍で配給会社も映画館も大変でしょう。“困ったときはお互い様”」と言って、最新作『ラモとガベ』の上映を申し出てくれました。ペマ・ツェテン監督も未公開作の上映を快く許可してくれました。お客様には安心してご鑑賞いただけるよう心がけておりますので、どうぞ素晴らしいチベット映画の数々をスクリーンでお楽しみください。

配給会社ムヴィオラ/岩波ホール

 

公式サイト

http://moviola.jp/tibet2021/

L I N E U P

今後のラインアップ

未定です。

※上映時期につきましては、変更等の可能性がございますことをご了承ください。
Iwanami Hall
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