P A S T F I L M S
1990年10月13日(土)~1991年2月8日(金)
英題 Getting Old with a Sense of Security
羽田澄子監督/1990年/日本映画/日本語/151分/カラー/スタンダード/配給:岩波ホール/ドキュメンタリー
人間が尊厳をもって生きぬくためには今なにが必要か。日本の現状をとらえながら行政に鋭く問いかけた羽田監督の問題作。現在も各地で上映され続けている。
1990年8月25日(土)~1990年10月12日(金)
原題 Tjoet Nja’Dhien
エロス・ジャロット監督/1988年/インドネシア映画/インドネシア語/109分/カラー/シネマスコープ/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画
民族の独立不撓の魂を真正面から描ききったインドネシア映画の日本初公開。地味な作品に観客動員をあやぶむ声もあったが、主演のクリスチャン・ハキムの魅力もあいまって7週間ロードショーを大成功のうちに終えることができた。
1990年6月30日(土)~1990年8月24日(金)
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督/1985年/西ドイツ映画/ドイツ語/122分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:東宝東和
東欧の政治情勢の変革に、今こそローザをという観客の要望に応えてのアンコールショー。人間の顔をした社会主義をとなえて孤独な闘いをつづけたローザを、女性の側面からとらえたトロッタ監督の製作意図が、あらためて確認された。
1990年3月17日(土)~1990年6月29日(金)
原題 Salaam Bombay !
ミーラー・ナーイル監督/1988年/インド=イギリス=フランス=アメリカ映画/ヒンディー語/113分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:シネマ・テン
監督も脚本もカメラマンも女性の3人組が、ボンベイの舗道で逞しく生きるストリート・チルドレンの日常を描いて、圧倒的な支持を受けた。上映中に行われたユニセフ主催の子どもたちのための募金には、300万円近い浄財が寄せられた。