過去の上映作品一覧

P A S T F I L M S

1990年代

1990年代 上映作品

パッション・フィッシュ

1999年9月25日(土)~1999年12月17日(金)

原題 Passion Fish

ジョン・セイルズ監督/1992年/アメリカ映画/英語/135分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:大映

共に都会を追われた2人の女性が、ルイジアナの豊かな自然に包まれながら、支えあい、自立して生きてゆく姿を描いて観客の共感を呼んだ。

枕の上の葉 

1999年7月10日(土)~1999年9月24日(金)

原題 Daun Di Atas Bantal  / 英題 Leaf on a Pillow

ガリン・ヌグロホ監督/1998年/インドネシア映画/インドネシア語/83分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:岩波ホール

ジョグジャカルタのストリートチルドレンと、彼らが母と慕う女性の交流を描くC・ハキム製作・主演のこの作品は、子どもたちの過酷な現実を知らしめた。感動に立ち尽す観客の姿が印象的だった。

尾崎翠を探して──第七官界彷徨

1999年7月3日(土)~1999年7月9日(金)

英題 Midori

浜野佐知監督/1998年/日本映画/日本語/108分/カラー/配給:「尾崎翠を探して──第七官界彷徨」製作委員会

1920年代に独特の小説を発表し、その後文学史から姿を消した尾崎翠。300本ものピンク映画のキャリアを誇る浜野監督は彼女に魅せられ、初の一般映画として“尾崎翠ワールド”を構築する。

宋家の三姉妹 

1998年11月28日(土)~1999年7月2日(金)

英題 The Soong sisters

メイベル・チャン(張婉婷)監督/1997年/香港=日本映画/中国語/145分/カラー/シネマスコープ/配給:東宝東和

岩波ホール創立30周年記念作品の掉尾を飾るこの作品は、伝説の三姉妹の根強い人気に支えられ、31週間のロングランを記録。さらに今期の再上映も決定した。

ダロウェイ夫人 

1998年8月8日(土)~1998年11月27日(金)

原題 Mrs .Dalloway

マルレーン・ゴリス監督/1997年/イギリス=オランダ映画/英語/97分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:日本ヘラルド映画

難解といわれたヴァージニア・ウルフ原作の美しい映像化に成功。ヴァネッサ・レッドグレイヴの好演もあって、ダロウェイ夫人の悩みに共感する女性観客が多かった。

ルイズその旅立ち

1998年8月1日(土)~1998年8月7日(金)

英題 Louise

藤原智子監督/1997年/日本映画/日本語/98分/配給:「ルイズ」製作委員会

大杉栄・伊藤野枝の四女で市民運動家の伊藤ルイの半生を描いたドキュメンタリー作品。日本の近代史に新しい光を当てて、女性の支持を得た。

パーフェクト サークル 

1998年4月18日(土)~1998年7月31日(金)

原題 Savrseni krug

アデミル・ケノヴィッチ監督/1997年/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ=フランス映画/ボスニア語/108分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:大映

ボスニア内戦は民族・宗教戦争とされたが、現実にはサラエヴォに残された人々は互いに分け隔てなく助け合っていた。現代の戦争を描いて感動をよんだ。

阿片戦争

1997年12月13日(土)~1998年4月17日(金)

英題 The Opium War

シェ・チン(謝晋)監督/1997年/中国映画/中国語/154分/カラー/シネマスコープ/配給:徳間書店、東光徳間

香港が英国植民地となった原因は阿片と官僚の腐敗だった。この現代にも通じる問題を謝晋監督が97年の香港返還に合わせて製作、日本でも大ヒットとなった。

ある老女の物語

1997年9月27日(土)~1997年12月12日(金)

原題 A Woman’s Tale

ポール・コックス監督/1991年/オーストラリア映画/英語/96分/カラー/スタンダード/配給:岩波ホール

一人の女性が迎えた人生最後の日々。老いてなお独立心を失わず自立して生きる姿に多くの女性が共感、大ヒットした。主演女優シーラ・フローランスは完成半年後に死去。

アントニア

1997年7月5日(土)~1997年9月26日(金)

原題 Antonia

マルレーン・ゴリス監督/1995年/オランダ=ベルギー=イギリス映画/オランダ語/103分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:エース ピクチャーズ

オランダの農村を舞台にくり広げられる四世代にわたる女性たちの愛と多様な性と生。父権社会を脱して女も男も共に自由に生きる未来を予感させた。

ヴィルコの娘たち

1997年5月17日(土)~1997年7月4日(金)

原題 Panny Z Wilka

アンジェイ・ワイダ監督/1979年/ポーランド=フランス映画/ポーランド語/118分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:岩波ホール

ワイダ監督中期の傑作。死の不安におびえる男と、故郷の隣家の姉妹をめぐるひそやかな心理劇。原作は文豪イヴァシュキェヴィッチの叙情豊かな文芸作。

聖週間

1997年3月1日(土)~1997年5月16日(金)

原題 Wielki Tydzień

アンジェイ・ワイダ監督/1995年/ポーランド=ドイツ=フランス映画/ポーランド語/97分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:エース ピクチャーズ

ナチス占領下のワルシャワ。ゲットーから逃れたユダヤ人女性と彼女をかくまうポーランド人夫妻の心の葛藤を緊張感あふれる映像で表現。静かな感動を呼んだ。

大地と自由

1996年11月16日(土)~1997年2月28日(金)

原題 Land and Freedom

ケン・ローチ監督/1995年/イギリス=スペイン=ドイツ映画/英語/110分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:エース ピクチャーズ、日本ヘラルド映画

1936年に勃発したスペイン内戦に理想を求めて参加した若者の姿を、現代に生きる孫娘の目を通して描き今の時代に警鐘を鳴らす。多くの観客の支持を得た。

フィオナの海

1996年8月3日(土)~1996年11月15日(金)

原題 The Secret of Roan Inish

ジョン・セイルズ監督/1994年/アメリカ映画/英語/103分/カラー/配給:大映

アイルランドの妖精伝説と現代の生活が不思議な形で融け合った。技術文明の発達によって、自然の営みが暮らしとかけ離れてしまった日本人の心になつかしさを呼びさまし、広く受け入れられた。

眠る男

1996年2月3日(土)~1996年8月2日(金)

英題 Sleeping Man

小栗康平監督/1996年/日本映画/日本語/103分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:SPACE

自治体が製作する初の劇映画ということで注目を集めたが、眠り続ける男を主人公にすえたこの静かな映画の、半年間にわたるロードショーは成功裡に終了、見る者に深い感銘と思索の機会を与えた。

杉の子たちの50年

1995年12月4日~12月8日、11日、12日

藤原智子監督/1995年/日本映画/日本語/100分/カラー

戦時中、闘っていたのは兵士だけではない。疎開していた子どもたちも、飢え、いじめ、死の恐怖と戦っていた。平和の尊さは、繰返し語りつぐべき問題である。

かぼちゃ大王

1995年11月25日(土)~1996年2月2日(金)

原題 Il Grande Cocomero

フランチェスカ・アルキブジ監督/1993年/イタリア=フランス映画/イタリア語/103分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:アルシネテラン

小児精神科医と少女患者の交流を通して、医療のあり方や家族の意味を問いかけた、心の大切さが見直される今、日本でも若い層を中心に、多くの観客の支持を得た。

ムアンとリット

1995年9月16日(土)~1995年11月24日(金)

原題 Amdaeng Muen Kab Nai Rid

チャート・ソンスィー監督/1994年/タイ映画/タイ語/129分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:大映

1800年代、“男は人間、女は水牛”が当然とされていたタイ。自らの愛を貫くことによって因襲を変えていったムアンの姿は、多くの女性たちの共感を呼んだ。

青空がぼくの家

1995年7月22日(土)~1995年9月15日(金)

原題 Langitku Rumahku

スラメット・ラハルジョ・ジャロット監督/1989年/インドネシア映画/インドネシア語/105分/カラー/スタンダード/配給:岩波ホール

貧富の差を超えて固く結ばれた2人の少年の友情を描き、ジャロット監督はインドネシアの未来を若者に託した。その思いは日本の観客に深い感銘を与えた。

私は20歳

1995年4月29日(土)~1995年7月21日(金)

原題 Zastava Iliycha

マルレン・フツィエフ監督/1962年/ソビエト映画/ロシア語/198分/モノクロ/スタンダード/配給:シネセゾン

1960年代、フルシチョフの“雪解け”時代を描きながら、皮肉にもそのフルシチョフによって公開禁止になった。これが完全復元版の世界初公開となった。

田園詩

1995年4月8日(土)~1995年4月28日(金)

原題 Pastorali

オタール・イオセリアーニ監督/1976年/グルジア映画/グルジア語/98分/モノクロ/スタンダード/配給:日本海映画

都会から来た音楽家たちと、田園に住む村人たちの生活が淡々と描写される。この作品を見ると、現代の我々の生活がいかに文明に毒されているかを痛感する。

青い山

1995年3月25日(土)~1995年4月7日(金)

原題 Cisperi mtebi anu daudzerebeli amabavi

エリダル・シェンゲラヤ監督/1984年/グルジア映画/ロシア語/95分/カラー/スタンダード/配給:日本海映画

どこの国にも見られる官僚主義の怠慢、無責任、無関心、ユーモラスに描かれたビルの崩壊はソ連崩壊を連想させた。エリダル・シャンゲラーヤ監督日本初登場。

若き作曲家の旅

1995年3月4日(土)~1995年3月24日(金)

原題 Axalgazrda kompozitoris mogzauroba

ゲオルギ・シェンゲラヤ監督/1985年/グルジア映画/グルジア語/104分/カラー/スタンダード/配給:日本海映画

第一次ロシア革命後のグルジアは帝政ロシア軍の巻返しが盛んだった。民族の自立と独立を求め、散った人々を「ピロスマニ」の名匠は静かなまなざしで悼む。

鷲の指輪

1994年12月10日(土)~1995年2月17日(金)

原題 Pierścionek z orłem w koronie

アンジェイ・ワイダ監督/1992年/ポーランド=イギリス=フランス=ドイツ映画/ポーランド語/106分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画

「灰とダイヤモンド」で描くことのできなかったワルシャワ蜂起の真実を明らかにすることがワイダ監督の念願だった。共産主義政権が倒れた今、夢が実現した。

苺とチョコレート

1994年9月3日(土)~1994年12月9日(金)

原題 Fresa y Chocolate

トマス・グティエレス・アレア監督/1993年/キューバ=メキシコ=スペイン映画/スペイン語/110分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:シネカノン

現代のハバナ。ちぐはぐな二人の若者が、やがて真の友情に結ばれてゆく。人間の心に潜む差別と偏見をついて、世界の話題を集めたアレア監督、珠玉の名作。

林檎の木

1994年6月11日(土)~1994年9月2日(金)

原題 Apfelbäume

ヘルマ・サンダース=ブラームス監督/1992年/ドイツ映画/ドイツ語/111分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画

東西統一に至っても、なお新たな波にもまれつづける旧東独の人々の心の傷を描いて、ブラームス監督の実力と、日本での人気の高さが改めて浮彫りにされた。

森の中の淑女たち(再上映 1993年初公開)

1994年3月19日(土)~1994年6月10日(金)

大好評に応えてのアンコール上映。カナダの森の中で迷子になった7人の老女たちは、相変わらず楽しく語らいながら、それぞれの人生の重みを教えてくれた。

女と男の危機

1993年12月11日(土)~1994年3月18日(金)

原題 La Crise

コリーヌ・セロー監督/1992年/フランス映画/フランス語/96分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:東宝東和

現代社会に溢れるさまざまな危機。その中で生きてゆかなければならない女と男。そんな人々へのセロー監督の応援歌。国際家族年にふさわしい作品だった。

森の中の淑女たち

1993年9月4日(土)~1993年12月10日(金)

原題 The Company of Strangers

シンシア・スコット監督/1990年/カナダ映画/英語/101分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:大映

初めて映画に出演した老女たちが起こした“映画の軌跡”。観客に生きることの勇気と励ましを与えて、「八月の鯨」につぐ大ヒットとなった。94年再上映決定。

乳泉村の子

1993年4月3日(土)~1993年9月3日(金)

原題 清涼寺鐘聲 / 英題 The Bell of the Qing Liang Temple

シェ・チン(謝晋)監督/1991年/中国=香港映画/中国語/121分/カラー/シネマスコープ/配給:東和プロモーション

残留孤児の成長と心の軌跡を描いたこの作品で、観客は中国人養母の国境を越えた愛情に初めて触れた。ハンカチを配るべきだという声が上がった程の感動作。

婚礼

1993年2月6日(土)~1993年4月2日(金)

原題 Wesele

アンジェイ・ワイダ監督/1973年/ポーランド映画/ポーランド語/106分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:岩波ホール

ワイダ監督中期の傑作といわれ、エリア・カザンが最も愛した作品である。祖国の自由と再生を願うワイダ監督の心情が、豊かな音と色に彩られて画面を覆う。

見知らぬ人

1992年11月28日(土)~1993年2月5日(金)

原題 Agantuk / 英題 The Stranger

サタジット・レイ監督/1991年/インド映画/ベンガル語/121分/カラー/スタンダード/配給:東宝東和

西欧文明が氾濫するインド社会を憂え、人間を信じることの重要性をといて、観客の共感を得た。エキプ14本目のサタジット・レイ作品であり、遺作である。

人生は琴の弦のように

1992年9月12日(土)~1992年11月27日(金)

原題 邊走邊唱 / 英題 Life on a String

チェン・カイコー(陳凱歌)監督/1991年/中国映画/中国語/108分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画

 

ジャック・ドゥミの少年期

1992年4月25日(土)~1992年9月11日(金)

原題 Jacquot de Nantes

アニエス・ヴァルダ監督/1991年/フランス映画/フランス語/120分/カラー&モノクロ/ヴィスタヴィジョン/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画/ドキュメンタリー

歌舞伎役者 片岡仁左衛門<全5巻>

1992年4月18日(土)~1992年4月24日(金)

英題 Nizaemon Kataoka

羽田澄子監督/1992年/日本映画/日本語/488分/カラー/スタンダード/配給:自由工房

 

カミーラ

1992年2月29日(土)~1992年4月10日(金)

原題 Camila

マリア・ルイサ・ベンベルグ監督/1984年/アルゼンチン=スペイン映画/スペイン語/105分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:岩波ホール

 

ミシシッピー・マサラ

1991年12月14日(土)~1992年2月28日(金)

原題 Mississippi Masala

ミーラー・ナーイル監督/1991年/アメリカ映画/英語/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:ケイエスエス

 

コルチャック先生

1991年9月14日(土)~1991年12月13日(金)

原題 Korczak

アンジェイ・ワイダ監督/1990年/ポーランド=西独=フランス映画/ポーランド語/118分/モノクロ/ヴィスタヴィジョン/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画

91年度エキプの掉尾を飾ったワイダ監督のこの最新作は、コルチャックの信念と、子どもが生きる権利の大切さを人々に喚起され、大きな感動と話題をよんだ。

達磨はなぜ東へ行ったのか

1991年7月6日(土)~1991年9月13日(金)

英題 Why has Bodhi-Dharma left for the East?

ペ・ヨンギュン( 裵鏞均)監督/1989年/韓国映画/韓国語/137分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:シネセゾン

エキプ初の韓国映画。10週間の上映をほぼ満席で終了した。映画がもつ先入観を排し、自然と合体しつつ独自の世界を創造したペ監督の次回作が期待される。

ジプシーのとき

1991年4月27日(土)~1991年6月30日(日)

原題 Dom za Vesanje

エミール・クストリッツァ監督/1989年/ユーゴスラヴィア映画/ロマニ語/143分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画

ジプシーの生活を喧騒と猥雑のうちに描きながら、その悲しみを民族の魂の輝きにまで昇華させたクストリッツァ監督の実力に、多くの観客が満足した。

希望の樹

1991年3月9日(土)~1991年4月26日(金)

原題 Drevo Zhelaniya

テンギズ・アブラゼ監督/1977年/グルジア(ソビエト)映画/グルジア語/107分/カラー/スタンダード/配給:日本海映画

久しぶりのグルジア作品だったが、この国の映画を愛する観客の多いことが改めて確認された。民族独立を願う人々の心を映し出して生涯忘れられない名作。

公園からの手紙

1991年2月23日(土)~1991年3月8日(金)

原題 Cartas del Parque

トマス・グティエレス・アレア監督/1988年/キューバ=スペイン映画/スペイン語/カラー/スタンダード/配給:シネセゾン

ハバナ郊外の小さな町でおきた中年の代書屋と若い娘の恋物語。古典的でさわやかなこの作品は、巨匠アレアとキューバの特徴の一つをよく表していた。

ローマの奇跡

1991年2月9日(土)~1991年2月22日(金)

原題 Milagro en Roma

リサンドロ・ドゥケ・ナランホ監督/1988年/コロンビア=スペイン映画/スペイン語/80分/カラー/スタンダード/配給:シネセゾン

父親と幼い娘の奇跡を描いてシリーズ中もっとも人気の高かった作品。政治や宗教への不信と批判をこめながらも、そこにあふれている抒情が美しかった。

安心して老いるために

1990年10月13日(土)~1991年2月8日(金)

英題 Getting Old with a Sense of  Security

羽田澄子監督/1990年/日本映画/日本語/151分/カラー/スタンダード/配給:岩波ホール/ドキュメンタリー

人間が尊厳をもって生きぬくためには今なにが必要か。日本の現状をとらえながら行政に鋭く問いかけた羽田監督の問題作。現在も各地で上映され続けている。

チュッ・ニャ・ディン

1990年8月25日(土)~1990年10月12日(金)

原題 Tjoet Nja’Dhien

エロス・ジャロット監督/1988年/インドネシア映画/インドネシア語/109分/カラー/シネマスコープ/配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画

民族の独立不撓の魂を真正面から描ききったインドネシア映画の日本初公開。地味な作品に観客動員をあやぶむ声もあったが、主演のクリスチャン・ハキムの魅力もあいまって7週間ロードショーを大成功のうちに終えることができた。

ローザ・ルクセンブルク(再上映 1987年初公開)

1990年6月30日(土)~1990年8月24日(金)

マルガレーテ・フォン・トロッタ監督/1985年/西ドイツ映画/ドイツ語/122分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:東宝東和

東欧の政治情勢の変革に、今こそローザをという観客の要望に応えてのアンコールショー。人間の顔をした社会主義をとなえて孤独な闘いをつづけたローザを、女性の側面からとらえたトロッタ監督の製作意図が、あらためて確認された。

サラーム・ボンベイ ! 

1990年3月17日(土)~1990年6月29日(金)

原題 Salaam Bombay !

ミーラー・ナーイル監督/1988年/インド=イギリス=フランス=アメリカ映画/ヒンディー語/113分/カラー/ヴィスタヴィジョン/配給:シネマ・テン

監督も脚本もカメラマンも女性の3人組が、ボンベイの舗道で逞しく生きるストリート・チルドレンの日常を描いて、圧倒的な支持を受けた。上映中に行われたユニセフ主催の子どもたちのための募金には、300万円近い浄財が寄せられた。

Iwanami Hall
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