H I S T O R Y

歩み

1968年2月9日

岩波ホール・ホール開き(232席、その後220席に改装)
大内兵衛氏、野上彌生子氏の祝辞、山本安英氏による朗読、近藤乾三氏の舞囃子で幕を開ける。
「映画講座」、「音楽サークル」、「古典芸能シリーズ」、「学術講座」の四つの柱を中心とした催しを行う。

1974年2月12日

エキプ・ド・シネマ〈フランス語で映画の仲間の意〉スタート
世界映画史をかざるインドのサタジット・レイ監督「大地のうた」3部作の第3部にあたる「大樹のうた」の上映を、川喜多かしこ氏の要望で決める。 川喜多かしこ氏と髙野悦子のふたりでエキプ・ド・シネマを発足。

エキプ・ド・シネマ 四つの目標

  • 日本では上映されることの少ない、アジア・アフリカ・中南米など欧米以外の国々の名作の紹介。
    (その後、女性監督による作品も積極的にとりあげるようになる)
  • 欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない名作の上映。
  • 映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの。
    またカットされ不完全なかたちで上映されたもの。
  • 日本映画の名作を世に出す手伝い。

上映システムとして、いくつかの原則をもって運営している。

  • 日本で初めて各回完全入れ替え制、定員制を実施。
  • 予告編上映の際に企業コマーシャルを流さない。
  • 予告された上映期間の途中打ち切りを行わない。
  • 誰でも入会できる会員制度エキプ・ド・シネマの会をつくり、会員に葉書でお知らせを行い、会員割引を設ける。(有料。随時入会受付中)

1980年代

ミニシアターブーム到来。大手興行会社が、繁華街に岩波ホールに似た200席前後の小劇場を次々につくり、岩波ホールはミニシアターの先駆けといわれるようになる。

M A N A G E R

支配人紹介

岩波ホール支配人

エキプ・ド・シネマ 岩波律子(いわなみ・りつこ)

岩波ホールの前社長だった故・岩波雄二郎の長女として東京で生まれる。
1975年学習院大学大学院・仏文科修士課程修了。翌年、フランスに留学、 高等秘書養成センター(CPSS、現NOVANCIA)卒業。77年に東洋言語文化研究所(INALCO)・日本部門修士課程修了。フランス語で日本文化を学ぶ。
79年岩波ホール入社。外国部、宣伝部、編集部を経て90年に支配人就任。 翻訳書に「カメラの旅人—ある映画人の思索と回想」(ポール・コックス 監督著、07年、北沢図書出版)がある。

支配人挨拶 一覧

G E N E R A L   M A N A G E R

岩波ホール総支配人紹介

岩波ホール総支配人

髙野悦子(たかの・えつこ)

岩波ホール総支配人

1929年
5月29日 旧満洲(現中国東北部)生まれ
1951年
日本女子大学社会福祉学科卒業
1952年
東宝(株)製作本部文芸部入社、1958年退社
1958年
パリ高等映画学院(IDHEC)監督科に入学、1961年卒業帰国後、衣笠貞之助監督の助手、テレビドラマの脚本、演出を手がける
1968年 2月
岩波ホール創立と同時に総支配人に就任
1974年 2月
川喜多かしこ氏とともに〈エキプ・ド・シネマ〉を主宰
1985年〜2012年
東京国際女性映画祭ジェネラルプロデューサーを務める
1997年 9月〜2007年 8月
国立フィルムセンター初代名誉館長を務める
2004年 11月
文化功労者に認定
2006年 6月
(社)日本ポルトガル協会会長に就任
2013年
2月9日岩波ホール創立45周年の日に永眠、享年83

《主な受賞・受章》

1971年 2月
ポルトガル エンリッケ航海王子勲章ダーメ章(髙野悦子)
1974年 1月
(社)日本映画テレビプロデューサー協会特別賞(髙野悦子)
1974年 12月
第24回「映画の日」特別功労章(髙野悦子、エキプ・ド・シネマ)
1980年 2月
第22回ブルーリボン特別賞(髙野悦子)
1981年 11月
第29回菊池寛賞(髙野悦子)
1989年 3月
芸術選奨文部大臣賞 評論部門(髙野悦子)
    3月
外務大臣表彰(髙野悦子)
1993年 10月
国際交流基金国際交流奨励賞(岩波ホール)
    11月
ポーランド 功労勲章コマンダリー章(髙野悦子)
1994年 11月
1994エイボン女性年度賞女性大賞(髙野悦子)
1996年 2月
第12回東京都文化賞(髙野悦子)
2000年 7月
第18回川喜多賞(髙野悦子)
     11月
ハイビジョン・アウォード2000郵政大臣賞(髙野悦子)
2001年 4月
フランス 国家功労章シュヴァリエ(髙野悦子)
    10月
キューバ 友好メダル(髙野悦子)
    11月
勲三等瑞宝章(髙野悦子)
2002年 3月
第53回NHK放送文化賞(髙野悦子)
2006年 2月
日本映画ペンクラブ賞(髙野悦子、東京国際女性映画祭)
2011年 2月
第6回平塚らいてう賞(東京国際女性映画祭)
    11月
文京区名誉区民(髙野悦子)
2012年 11月
第57回「映画の日」特別功労章(髙野悦子)

《著書》

「シネマ人間紀行」(1982年毎日新聞社、1986年新潮文庫)
「私のシネマライフ」(1983年主婦と生活社、1987年文春文庫、2010年岩波現代文庫)
「エキプ・ド・シネマ」(1984年講談社)
「黒龍江への旅」(1986年新潮社、2009年岩波現代文庫)
「心にひびく映画」(1989年岩波ブックレット)
「私のシネマ宣言」(1992年朝日新聞社、2000年朝日文庫「女性が映画をつくるということ」)
「エキプ・ド・シネマPart2」(1994年講談社)
「母―老いに負けなかった人生」(2000年文藝春秋、2003年文春文庫)
「病んでこそ知る 老いてこそ始まる」(2002年岩波書店 日野原重明氏共著)
「エキプ・ド・シネマの三十年」(2004年講談社)
「冬のソナタから考える 私たちと韓国のあいだ」(2004年岩波ブックレット)
「岩波ホールと〈映画の仲間〉」(2013年岩波書店)

T H E A T E R

施設紹介

客席数:220席(うち2席は可動式、車椅子対応)
スクリーン数:1
音響設備:ドルビーSRD