11月20日(土)より公開の「ユダヤ人の私」の公開記念イベントがオンラインで開催されます。映画をより深く理解するためにも、背景を学ぶこのイベントにご参加くださいませ。
詳細とお申し込みはこちら→https://ajewishlife-event.peatix.com/
[Online @ Zoom]
11/5(金)映画『ユダヤ人の私』公開記念イベント
出演・三島憲一(大阪大学名誉教授)/渋谷哲也(日本大学文理学部ドイツ文学科教授)/柳原伸洋(東京女子大学歴史文化専攻准教授)/藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)/クリスティアン・クレーネス & フロリアン・ヴァイゲンザマー(監督)※敬称略
[イベント概要]
ドキュメンタリー『ユダヤ人の私』が11月20日(土)より岩波ホールほか全国劇場で順次公開されます。本作品は、ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書ブルンヒルデ・ポムゼルの証言を記録した『ゲッベルスと私』の[ホロコースト証言シリーズ]の第2弾作品となります。このシリーズは、戦争体験者が社会からいなくなる中、人類史上最大の悪であるホロコーストの記憶を、被害者だけの証言でなく、加害者や賛同者、または抵抗者の視点も記録し、未来へ保存するプロジェクトです。
シリーズ2弾目となる『ユダヤ人の私』は、オーストリアの最年長ホロコースト生存者のマルコ・ファインゴルト(1913―2019)の証言の記録です。アウシュヴィッツを含む4箇所の強制収容所を生き延びたマルコは、飢餓や家族との別れなど収容所での体験談に止まらず、反ユダヤ主義をナチ・ドイツと共に積極的に推し進め、戦後、収容所から戻ってきたユダヤ人をウィーンから排除し、さらにはその史実を歪曲した自国オーストリアの罪について強く語ります。国家と人は過去の過ちを簡単に忘れていると語るマルコの証言は、私たちが暮らす現代社会に警鐘を鳴らします。
公開を直前に控えている本作品をより深く理解するために、映画の背景を学ぶイベントを開催します。第一部には、ドイツ・ヨーロッパ史の異なる分野を研究する専門家にそれぞれ映画の視点をショート・プレゼンテーションしていただき、最後に専門家同士のディスカッションを実施します。第二部は、本作の監督たちと、ドイツ哲学及び現代ドイツ政治思想史を専門とする三島憲一先生を招き、監督への公開インタビュー(対談)を実施し、映画の制作意図に迫ります。
[イベント・スケジュール]
開催日:11月5日(金)
[第1部]ラウンドテーブル・ディスカッション 17:00―18:30(90分)
17:00―17:20 「証言の時代の「終焉」と『ユダヤ人の私』、
そして今ここに生きる「私」 ーザルツブルクでのプレミア上映会に参加してー」
柳原伸洋(東京女子大学歴史文化専攻准教授)
17:20―17:40 「マルコ・ファインゴルトの飢餓体験について」
藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)
17:40―18:00 「映画の語りと映像が伝えるもの 『ショア』以降の証言者映画について」
渋谷哲也(日本大学文理学部ドイツ文学科教授)
18:00―18:30 プレゼンター・ディスカッション
[第2部]公開記念特別対談 18:30―20:00(90分)
三島憲一(大阪大学名誉教授) × クリスティアン・クレーネス & フロリアン・ヴァイゲンザマー(監督)
[参加方法]
一般参加券(1部、2部両方) 1,000円
全国共通券セット 1,500円
岩波ホール前売券セット 1,500円 ※関東圏の方にお勧め
学生 無料
※岩波ホール券、全国共通券セットには特別ポストカードが付きます(数量限定)
主催 サニーフィルム
協力 岩波ホール、オーストリア文化フォーラム東京