2018年秋に開催されて好評を博した第1回映画祭の上映作品から、ソヴィエト時代に製作された4作品をまとめて再上映する。サイレント時代の伝説的2作品等、いずれもジョージア映画を語るうえでは見逃せない名作揃い。
「私のお祖母さん」
- 2月14日(月)18:00
- 2月22日(火)13:00

無声映画時代を代表する作品のひとつ。一人の役人が失職し、再就職しようとする顛末をとおして官僚社会を痛烈に批判する。当時のアヴァンギャルド運動の影響下、表現は斬新で自在、アニメーションも使用し、アナーキーな力に満ちて観る者を圧倒する。
※「スヴァネティの塩」併映
「スヴァネティの塩」
- 2月14日(月)18:00
- 2月22日(火)13:00

コーカサスのスヴァネティ地方の高地。苛酷な自然環境のなかで生きる人々の姿が、四季をとおして映し出されたドキュメンタリー。岩山での重労働、争い、貧富の差、出産等が描かれ、R.ブニュエル監督の「糧なき土地」に先んじる名作と評価されている。
※「わたしのお祖母さん」併映
「大いなる緑の谷」
- 2月14日(月)10:30、15:30
- 2月22日(火)18:30

名匠ココチャシュヴィリ監督の代表作。広大な草原を舞台に、伝統を重んじて生きる牛飼いが、近代化や集団農場という中央政府の政策に歩み寄ることができず、家族とともに苦悩する姿を描く。俳優たちの力強い演技、白黒の映像が心に迫る不朽の名作。
「少女デドゥナ」
- 2月14日(月)13:00
- 2月22日(火)10:30、15:30

母を亡くし、山間の村で父と暮らす少女の質朴な生活を静謐な映像のなかに映し出す。自然と人間の暮らしを繊細に謳いあげた詩的作品。現在、世界でドイツにプリントが1本しかない伝説的作品。今回の上映はジャネリゼ監督提供の劣化した作品素材による。
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