2021年09月01日(水)

Iプログラム ゴゴベリゼ家・女性監督の系譜

映画祭

ラナ・ゴゴベリゼ監督最新作「金の糸」公開記念(2022年2月26日より岩波ホールにて)


ヌツァ・ゴゴベリゼはジョージア最初の女性監督。1937年の大粛清で夫は処刑され、彼女は長く流刑された。その娘ラナは戦後ジョージア映画を代表する監督。ラナの娘サロメを加え、一家は三世代にわたり女性と社会を捉え続ける。

「ブバ」

  • 2月7日(月)13:00
  • 2月17日(木)18:30
  • 2月25日(金)10:30、15:30
ヌツァ・ゴゴベリゼ監督/1930/白黒/39分/サイレント・サウンド版

国家建設という名目はあるが、コーカサスのラチャ地方の大自然のなかで、ジョージアの人々の厳しい労働と四季折々の暮らしが描かれる。幼子の描写や村人たちのドラマティックな群舞に、斬新なモンタージュを用いて、彼女の傑出した才能を感じさせる。
※「幸福」併映

「ウジュムリ」

  • 2月7日(月)10:30、15:30
  • 2月17日(木)13:00
  • 2月25日(金)18:30
ヌツァ・ゴゴベリゼ監督/1934/白黒/56分/サイレント・サウンド版

ソ連邦初の女性監督による長編劇映画。西ジョージアの湿地帯で、中央政府の啓蒙政策、水路建設の人々と土着の住民の軋轢を描く。この作品の後にヌツァは粛清され、作品もすべて押収されて存在すら確認できなかった。ギヤ・カンチェリの音楽がついた新版。

「インタビュアー」

  • 2月7日(月)18:30
  • 2月17日(木)10:30、15:30
  • 2月25日(金)13:00
ラナ・ゴゴベリゼ監督/1978/カラー/95分

ラナの作品はいずれも高い知性と繊細な感性を感じさせ、テーマは多様だが時代と社会を鋭くとらえる。本作はジョージア初のフェミニズム映画といわれ、テレビの女性リポーターの私生活、そして彼女の女性たちへの取材をとおして現代を浮き彫りにする。

「幸福」

  • 2月7日(月)13:00
  • 2月17日(木)18:30
  • 2月25日(金)10:30、15:30
サロメ・アレクシ監督/2009/カラー/30分

ラナの娘も現代ジョージア人が抱える問題を女性の立場で描く。独立後の厳しい社会状況下、イタリアへ不法入国で渡って出稼ぎする妻が、突然亡くなった夫の葬儀に帰れず、参列者が訪れるなかで携帯電話を使って遺体に思いを語る‥。悲しくも可笑しい傑作。
※「ブバ」併映

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Iwanami Hall
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