「花咲くころ」初日支配人挨拶
2018年02月06日(火)

「花咲くころ」初日支配人挨拶

支配人挨拶

ジョージア映画「花咲くころ」は、岩波ホール創立50周年記念作品の第1弾です。私共では、初期の頃に「放浪の画家 ピロスマニ」を公開して以来、12本のジョージア映画を上映しております。

「花咲くころ」は、ナナ・エクフティミシュヴィリとジモン・グロスの共同監督で、ナナ監督の少女時代の思い出をもとに映画が作られました。1992年のソ連崩壊後、内戦中のジョージアの首都トビリシを舞台に、少女たちの青春をみずみずしく描き、女性の視点で戦争の不毛さを訴えた、新しい世代による名作です。

かつて、私も旧ソ連時代、この国がグルジアと呼ばれていた頃に訪れたことがありますが、人々は親切で、歌と詩とお酒を愛し、たいへんのどかな国でした。その後、内戦によって国が荒れ、映画製作も滞っていたようですが、最近では嬉しいことに、優れた作品がつぎつぎと生まれてきています。

岩波ホールでは、今年はこの他に、テンギス・アブラゼ監督の「祈り」3部作、「コーカサスの風 ジョージア映画祭2018」、そしてエルダル・シェンゲラヤ監督の「葡萄畑に帰ろう」なども予定しており、“ジョージア年”と呼べそうなほど、たくさんの作品が揃いました。

また、1月末の大相撲で優勝した栃ノ心の出身地として、このジョージアの国名も日本の方々に身近なものとなったことでしょう。

最後に、この作品を上映する機会をご提供下さいました、配給会社パンドラの皆さまにお礼申し上げます。

 

支配人 岩波律子

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