「ブータン 山の教室」支配人あいさつ
2021年04月03日(土)

「ブータン 山の教室」支配人あいさつ

支配人挨拶

本日は「ブータン 山の教室」の初日に、このように大勢お越し下さり、本当にありがとうございます。岩波ホールの岩波律子でございます。

私どもはさまざまな事情で休館をしておりましたが、2月上旬よりまた営業をスタートいたしました。2月6日からは、日本映画、昨日まではチベット映画特集、今日からはブータン映画で、つづけてアジア特集といった感じでございます。

私どもの仕事というのは、お作りになった監督の思いを丁寧にお伝えすることだと思っております。つまりお作りになったものが壊れやすい陶器だとしましたら、その陶器を皆さまに大事にお手渡しするような気持ちでおります。

先日の日本映画(『モルエラニの霧の中』)は、監督さんや俳優さんが沢山出入りされて、監督もお客様も大変喜ばれました。チベット映画の場合は、オンラインで監督が登場してくださって、今や私たちも、もし監督にお会いしないとしても、あの監督の作品を上映するんだということで力が湧きます。そしてこのブータン映画も、この状況ですので、監督は来日できませんが、本日夕方の回では監督のオンラインによるトークがございます。

私どもはブータン映画を上映するのは初めてで、皆さんもブータンは幸せの国というイメージをお持ちだと思うのですが、このお話は、標高4800メートルにある学校のお話でございます。出演は、ほとんど村人そのままですが、先生役の人と村で彼を手伝う凛々しい青年がいるのですが、この二人は映画のために選ばれた人でございます。

監督は、もとは写真家なのですが、ブータンとはいえ文化がどんどん消えていく状況を非常に悲しまれて、記録をしておきたかったと仰っています。この土地は、首都から一週間以上かかります。電気もなく、65頭の馬で4台の太陽電池を運び込み、35人のスタッフ用に食糧を調達したそうです。

この作品の原題は「教室のヤク」なのですが、ヤクの撮影と子どもたちの撮影が大変だったそうで、ヤクの場合は、雄のヤクを教室に入れる度に、大きな教室がガタガタと揺れたそうです。子どもたちは、映画もカメラも全く見たことがありませんでした。

そして実は、子どもたちは、まだこの映画を観られていないそうです。コロナのせいで機材を運び込めないということです。

こうして私どもは、中国や韓国だけではない、別のアジアの国々の作品をご紹介でき、全く異なった状況や考え方、生き方を体験できました。この映画を作った監督さん、そして配給してくださったドマの皆さまに心より御礼申し上げます。

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