「金の糸」支配人あいさつ
2022年02月26日(土)

「金の糸」支配人あいさつ

支配人挨拶

本日はジョージア映画「金の糸」の初日に大勢お越しくださいまして、誠にありがとうございます。岩波ホールの岩波律子でございます。

お陰様で昨日、4週間にわたる「ジョージア映画祭」が無事に終了いたしました。大変盛況でございました。昨夜、全ての作品を観たという方と、立ち話をしておりました。期間中は、同窓会のような状況で、お知り合いの方が沢山お出でくださいました。

さて、今日から上映する「金の糸」でございますが、監督のラナ・ゴゴベリゼさんは90歳を過ぎた元気な女性監督でいらっしゃいます。「ジョージア映画祭」では、お母様のヌツァ・ゴゴベリゼさんの「ブバ」をはじめ2作品を上映し、そしてまた、娘さんであるサロメ・アレクシさんの「幸福」もご紹介いたしました。祖母・母・娘、三代の映画人一家でございます。

私は、日本の金継ぎに着想を得たというこの「金の糸」を観て、大変感銘を受けました。私どもの上映作品の中でも、個人的には上位にくる作品でございます。まずは家という存在が主人公なのかな、という気がいたしました。そして、女たちを中心とする家族の物語ですが、奥深くて、多くのテーマが盛り込まれておりますのに、一時間半という中でさらっと語られています。

岩波ホールでは1983年に、「インタビュアー」を上映いたしました。当時はまだ私が若かったというか未熟だったこともあり、まだこの映画の凄さが分かっていなかったように思います。ラナ監督が来日されたのは、たしか1990年代だったと思います。二度くらい来られたのですが、眼光するどい方でした。

去年には、実は「金の糸」の上映の折に、ご家族揃って来日しますという話を聞いておりまして、コロナ禍ということもあり非常に心配していたのですが、今回はオンラインでご登壇くださるということで、ほっとしております。後程、皆さまもオンラインでお会いになれます。

7月末には、私どもの活動も、いよいよ店じまいです。あと約半年くらいになりますが、丁寧に仕事をしていきたいと思っております。

最後になりましたが、心をこめて、この映画の準備と宣伝を担当してくださった配給会社ムヴィオラの皆さまに心より御礼申し上げます。どうぞごゆっくりご覧くださいませ。ありがとうございました。

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